標高は615mで、頂上は広く平坦となっていますが、東西及び北の三方は断崖絶壁で、特に東側は屏風岩・千丈滝・千丈のぞきなどがあり、天然の城壁です。また平安時代の初期頃から山岳仏教が栄え、大山、三徳山とともに「伯耆三嶺」と呼ばれる修験道の聖地とされていました。
四季折々で表情を変える船上山は、春は桜に若葉、山菜取り、夏はキャンプや登山、秋は紅葉、冬は真っ白に染まる山々と訪れる人を魅了します。鱒返しの滝の展望台から見ることができる紅葉は、11月初旬から見頃を迎え、紅葉の中から流れ落ちる滝の水しぶきが絵に描いたような美しさです。
後醍醐天皇は、船上山から討幕の綸旨を各地に発し、鎌倉幕府と対決する姿勢をさらに強め、倒幕に成功し「建武の新政」へとつながりました。この間、約80余日間を天皇が船上山で過ごされたことから、山頂は船上山行宮跡(あんぐうあと)として国史跡に指定されています。
JR赤碕駅から車で約15分