数千年の時を経て浸食されたと言われる日本最大級(高さ257m)の海蝕崖です。巨大なナイフで切り取ったような大絶壁は見る者を圧倒します。周囲は波の浸食によって形成されたさまざまな地形と、その崖面に刻まれた火山活動の記録を見ることができます。
「通天橋」は、海岸の崖にあった洞窟が、海蝕作用によってその入り口だけを残して崩れたもので、自然の力強さを感じることができる場所です。また、太古の昔に流れ出た溶岩が空気に触れたため酸化し、赤くなった地層がとても目立ちます。
魔天崖から通天橋まで海岸沿いの長さ約2キロの散策路は、遊歩100選にも選ばれており、国賀海岸の魅力を存分に堪能できます。オキノアザミやオキタンポポ、トウテイランなど隠岐を特徴づける花々が四季折々に見られ、大絶壁と大海原、草を食む牛馬の姿は心に深く残ることでしょう。
別府港から西ノ島町営バス(国賀方面行)約20分