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仁風閣

国指定重要文化財

鳥取市は、鳥取城を擁す久松山を扇の要として発展した都市で、この城跡に建つ洋館が国指定重要文化財「仁風閣」。仁風閣が建てられたのは、明治40年5月。鳥取池田家の第14代当主池田仲博侯爵が、宮廷建築の第一人者と言われた宮内省匠頭片山東熊工学博士に設計を依頼。

明治の風薫る白亜の洋館

フレンチ・ルネッサンス式を基調とした白亜の木造瓦葺2階建。バロック風な棟飾りがほどこされ、この建築の特徴を打ち出している。螺旋階段は支柱が無く曲線の美しさを際立たせている。時の皇太子殿下(後の大正天皇)の山陰地方行啓の宿舎使われた。

宝隆院庭園と宝扇庵

仁風閣2階ベランダから眼下に見える庭園は、12代鳥取藩主池田慶徳が、若くして未亡人となった11代藩主池田慶栄夫人宝隆院のために造った回遊池泉式庭園。庭園の一角の宝隆院の住まいは現在では「宝隆庵」という名でお茶室として利用。

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